健さん

高倉健のドキュメンタリー映画「健さん」を観た。

一昨年に亡くなられたけど、生前に観た最後の映画はたぶん「単騎、千里を走る」かな。

朝10映画で「駅station」「新幹線大爆破」を観た。「新幹線大爆破」のラストシーンの高倉健のその美しさに心を奪われた。あれは…本当に名シーンだな。納得。

映画「健さん」は、健さんと携わった様々な人びとが健さんとのエピソード、思い出話などをカメラに向かって語る、というのと、時々健さんの声でメッセージが流れたり、健さんの人生を紹介したりと、そんな構成だった。

印象に残ったインタビュー

マイケル・ダグラス
ブラック・レイン」の共演シーンのお話しをしてくれた。二人でソバを食べるシーン。そういう撮影裏話、しかも「ブラック・レイン」の…嬉しかった。「ブラック・レイン」はテレビでしか観たことないけど、いつの日か大きなスクリーンで、もう一度じっくり観てみたいな。マイケル・ダグラスのインタビュー内容は面白い。この人、頭いいんだな。インテリジェンスを感じる。たくさんの人のインタビューがあったけど、マイケル・ダグラスの話が一番良かった。

元マネージャー
長く健さんのマネージャーをされていたという、西村さんだっけな?健さんが寝起き最悪で遅刻魔だというエピソード、意外だった。ちょっと残念に思う。時間にルーズなのは、ダメよ。だけど健さんだから許されてたのかな?息子の結婚式で健さんがスピーチしてくれたエピソードも良かったけど、西村さんが健さんのお母さんのお墓参りを健さんに内緒でずーっと続けていたが、ある日健さんに「ありがとな」と言われ、10年かけてボディーブローのようにグワーンときいてきたって話、なんだよそれ、泣いちゃったじゃん。この西村さんて元マネージャーさん、話はヘタクソだけど、涙をこらえてボディーブローの話し、なんだよそれ、泣くって。

その他、ジョン・ウーマーティン・スコセッシ、梅宮辰夫、山田洋次、妹さん、健さんがよく行ってたお店の方など、たくさんの人たちの言葉が。

あ、そうだ梅宮辰夫も健さんから手紙もらった時に宛名が本名を書いてくれたのが嬉しかったと瞳をうるうるさせながらコメントしていた。素敵やん…。

マーティン・スコセッシだったかな?健さんをスティーブ・マックイーンに重なるものを感じる、みたいなコメントしてて、その時にスティーブ・マックイーンがスクリーンに写し出された。

スティーブ・マックイーン!こないだ「ゲッタウェイ」観たばかりで、なんてタイムリー!テンションあがる!

映画中、時おり入る健さんの肉声。好きな言葉のお話しをしてくれた。健さんの好きな言葉は『寒青』。かんせい。スクリーンには、広い荒野、雪景色の中にたった一本の松の木。松の木の葉は青々としている。意味は、冬に木々や草とか全部枯れはてちゃっていても、松の木だけは青々と元気に生きています…みたいなことだった。どのような、真冬のような厳しい状況でも自分はがんばるぞ!ってことかな???

私も『寒青』でがんばるぞ\(^o^)/

あ、これが健さんの言葉

『漠然と生きる男ではなく、一生懸命な男を演じたい。』

これにつながるのかな???

私も、漠然と生きずに、一生懸命に生きます。健さん、気づかせてくれてありがとうございます。

『どんなに大声を出しても、伝わらないものは伝わらない。むしろ言葉が少ないから伝わるものもある。』

なるほど!言葉数は少なく…か!
しゃべりません(*´-`)!

いろんなエピソードあったけど…涙がでた。何回、涙が出たかな…。軽い気持ちで観たのに…こんなに良いとは。

健さんの作品、もっと観てみたい。なるべくならスクリーンで観たい。「ブラック・レイン」もう一度観たいし、「幸福の黄色いハンカチ」や、任侠映画時代の作品も観てみたいな。ヤクザものは「仁義なき戦い」シリーズ好きだから、たぶん楽しめるはず。

健さん…(*´-`)

あ、あと健さんがよく通ったお店の紹介も。地方は無理だけど、青山の「ショコラ・シック」。行きたい!行くでしょ!健さんが飲んだのと同じコーヒー飲みたい!健さんはコーヒーが大好きだったという。私もコーヒーが大好きだから、勝手に嬉しい(*´-`)☆

け…健さん…(*´-`)