奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ

久しぶりの映画試写会!

パリの高校が舞台。落ちこぼれな問題クラスに赴任したアンヌ先生、生徒たちを歴史コンクールへ参加させる。勉強すべきテーマは「アウシュビッツ」。最初生徒たちはやる気なかったけど、アウシュビッツへ実際収容されていた人の経験談を聴いたりしてくうちに、だんだんと真面目に問題に取り組むようになってくる。

実話がベースであり、実際の生徒も生徒役として出演しておりしかも脚本にも参加しているとのことだった。

この映画に出てくる生徒たちと同じくアウシュビッツ収容所のこと、ほとんど知らなかった。先日「帰ってきたヒトラー」を観たばかりだし、この映画も観たし少しは勉強して歴史を知らないとな…。

強制収容所では「子供」「老人」「女性」「怪我人、病人」「その他」みたく人が区別され、「その他」以外はシャワー室と呼ばれるガス室へ。ガス室のことは知ってはいたが、シャワー室だと思わされていたなんて、そこは知らなかった。

この試写会は井筒監督のミニトークショー付き。井筒監督て初めて見たけど、ちょい柄悪いかわいいおっさんてかんじ。井筒監督は実際にアウシュビッツへ行ったとのことで、その体験談を聴かせてくれた。

井筒監督は、おっさんおばさんになってからものを知らないのは恥ずかしいことと言った。若いうちにたくさん勉強して、たくさん経験をしなきゃいけないんだよって。いい年してから「初めて知ったわ~」なんて、めちゃ恥ずかしいことだと…。確かにそうだけど、なんかさみしい。おっさんおばさんになっても、まだまだ知らないことたーくさんあるよ。

この映画に出てくるアンヌ先生のように、生徒たちに有意義な経験をするきっかけを作ってくれるような先生に出会えてたら、幸せなんだろうなと思った。

学校の先生もただの人だから、一期一会だよね。素晴らしい先生に出会えてたら、それは本当に幸せなこと。

この映画で描かれた『歴史コンクール』ってよくわからなかったけど、実話ベースだから本当にそんなコンクールがあるのね。

もっと歴史のことを知らなきゃ、大人として恥ずかしいな…。

先日の「帰ってきたヒトラー」もそうだけど、そんなふうに思わせてくれた映画。